メニュー

EAT療法(Bスポット療法)

慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法

上咽頭擦過療法はEAT(イート)療法、Bスポット療法とも呼ばれ、鼻の奥にある上咽頭に塩化亜鉛というお薬をこするように塗る治療です。

この治療の作用機序として、

  1. 塩化亜鉛により炎症を抑える効果
  2. 静脈やリンパの流れを改善する効果
  3. 上咽頭にある自律神経を刺激する効果

の3つが言われています。

では、どのような方に効果があるのか? が最も大事ですが、以下のような様々な症状、疾患の方に治療されており、効果が出ているとの報告があります。

  • 後鼻漏、鼻閉、のどの違和感、慢性咳嗽、耳鳴り、嗅覚障害、舌痛症
  • 不動性めまい、肩こり、ブレインフォグ(頭に霧がかかったような感覚)、うつ、不安障害
  • 起立性調節障害
  • 扁桃病巣感染(掌蹠膿疱症、IgA腎症など)
  • 新型コロナ感染症後の後遺症(倦怠感など)

様々な検査を受けても原因がはっきりしない症状もあり、上咽頭擦過療法で改善するかはやってみないと分からないことも多いです。
そのため、「特定の症状や上咽頭の異常所見があるため、上咽頭炎と診断して治療をする」という一般的な治療の流れとは異なり、上咽頭擦過療法をして効果があれば慢性上咽頭炎が原因だった、と後付けで診断する形となります。
*長年悩んでおられる症状に対して、上咽頭擦過療法を希望される場合は、一度かかりつけ医の先生にも相談してみましょう。

治療の手順

  1. 受診時に「Bスポット療法(またはEAT療法)希望」とお伝えください。
  2. 初診時は、カメラ(鼻咽腔ファイバー)で鼻腔、上咽頭、のどを観察します。
  3. 鼻から塩化亜鉛の付いた綿棒で上咽頭に塗布します。口からの上咽頭への塗布が可能な方は口からの処置も行います。(口からの処置で嘔吐反射が強い方は、次回以降は鼻からのみ治療にします。)
  4. 必要な方はネブライザー治療を行います。
    ここまでで1回目の受診は終了です。
  5. 2回目以降は、1-2週間おきに5-10回をめどに治療を行っていきます。
    終了するタイミングは症状が改善したと思われた時、あるいはまったく効果が感じられない時です。
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME